2015年07月21日

余命をあそぶ交心001ss21『 死に支度 』


★ 。・。・゜♪゜・。・。★ 「余命」をあそぶ交心 ★ 。・。・゜♪゜・。・。★





★ 余命をあそぶ交心ss21

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余命得て振り返れば空合歓の花

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 ≫ ・・・また、不治の病をせんこくされたが、「あと一年間の寿命」と知れば自分の死を納得するためには、一定の教養が必要になります。一定の教養とは、「死の意味」を知る作業に他なりません。それは極限に置かれた人間の最後の葛藤といってよいでしょう。いかに悟っていても、自己の終焉を納得するのは難しい。   。。。嵐山光三郎『死ぬための教養』



 ぼくは子どもの頃病弱で、十人兄妹産まれた中の三男です。物心ついた時はぼくの上に姉が4人いました。末っ子の男でした。生き残ったのが5人だったのです。5男5女の出生で、5人生き残ったのでした。父は病弱で徴兵検査も丙種だったそうですから家にいて子産みに励んだみたいで、母は毎年のように子どもを出産しています。恐らく栄養失調でしょうけれど産まれても死んでいく。それは戦争末期の田舎では普通の状況だったのでしょう。ぼくの下にも弟がいましたけれど亡くなりました。記憶が薄れるほど幼い時のことです。
 貧しい暮らしの中で、ぼくも病弱の子として生き残っていました。親も周りの人たちもぼくがいつ死んでもおかしくないと思っていたといいます。
 小学生になって体育の時間も見学しがちで、運動能力はほとんどなく、村の子どもたちと遊ぶのも真似をしてついて行くのが精一杯でした。いつも笑われて、いじめられて、それでも真似して仲間入りして遊んでいました。田螺や泥鰌を捕り、這え針で鰻を釣ったりしてお小遣い稼ぎもできるようになっていました。
 クリークで独りで田螺を捕っていて、握っていた杭が折れてそのまま沈んでしまったようです。ぼく自身は何にも覚えていません。向こう岸にいたおばさんが藻の中に浮いている手首に気がついたそうで、子どもが溺れていると小父さんを呼んでその小父さんが飛び込んだそうです。岸に揚げられた時は意識を失っていてもう駄目だと思われたそうですけれど、救い揚げてくれたおじさんが両手をぶら下げて、ぐるぐるぐるぐる振り回したそうです。そしたら水を吐き出して、泣き出したそうです。死なずに、生き返ったのでした。
 ずっとあとになって親からそんなことがあったと話を聞きましたが、ぼくが怖がらないようにその話は滅多に聞かせてもらうこともなく、まだいつ死ぬかもしれない子どもとして育てられたようです。それを知っていたので、ぼくもいつ死ぬか分からないと思って生きていました。できるだけ考えないようにしていましたが、20才を越えて生きてはいけないだろうと思われていたし、ぼくももうそうしか考えない人間になっていました。



 余命得て振り返れば空合歓の花   仁


 わが行く末も空なるが好し



 そんなぼくがもう古稀も越えて生き存えています。
 06年秋、前立腺癌の手術をすることになっていましたが、待っている間に数値が下がって手術もしないでいいようになりました。13年に脳梗塞で2ヶ月くらい入院しましたが、後遺症も回復して生き存えています。
 高校生も生き延びて、未来を期待できない少年でしたが、甘やかされて育って、浪人しながらも大学に行かせてもらって、学生になったら死ぬことばかり考えるようになり、また留年して、それでも社会人になり、死にそこないとして生き存えて、死ぬことも忘れたように生きもうけを楽しんでいます。
 ぼくの半生は、いつ死んでもいいという覚悟ばかりの半生で、社会人不適応人間を楽しみながら生きてきたように思います。社会人不適応でしたけれど、自分には素直に、一生懸命に仕事もして、その分、自遊気ままに楽天仁を生きてきました。
 古稀を越えて、五木さんの『余命』や嵐山さんの『死ぬための教養』を拾い読みして、空っぽの半生ですけれど、辿り直し、生き直しを、言葉あそびとして楽しんで、今さらながらですけれど、<死>について、もう少し考えてみようかという知る歓びを味じわってみようと念いはじめています。



 
 > 本然の面目坊の立ち姿ひと目見し寄り恋とこそなれ   一休



 合歓の花死ぬるまで観ん初心の恋   仁


 わが面目坊に念じて逢わん



 > 有漏路より無漏路にかえる一休み風吹かば吹け雨降らば降れ   一休



 おつき合い願えればHappyです。
 菩薩心で、あなたのお考えや体験をご披露、交心願えると、もっともっとHappyです。

 よろしくお願いします。



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「余命」について考える
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Posted by 青柳仁 at 23:34Comments(0)真似一休さん遊び