2014年04月11日

『 待つ念の肉を踊らす桜の夜 』一休さんを遊ぶ


★ 。・。・゜♪゜・。・。★ 一休さんを遊ぶ交心 ★ 。・。・゜♪゜・。・。★





★ 一休さんを遊ぶys2005

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旱星菩薩の股間に抱かるる

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 6歳で出家しなければならなかった一休さんは、母恋の愛情乞食を心に抱いてきたのでしょうね。15歳の時に書いた詩があります。




 春衣、花に宿す。



 吟行の客袖、幾ばくの詩情ぞ、
 開落百花、天地清し。
 枕上の香風、シンかゴか、
 一場の春夢、分明ならず。




 春の衣が、花の下の宴を残り香にして、いつまでも少年を春の夢にうっとりさせるんです。一休さんの一生は、この少年時の春夢が初心で、その初心のバリエーションが華やかに展開されたのかもしれません。
 そして、78歳で、30歳の森女さんに巡り会い、至福の10年間を夢のように三昧します。枯れ木に花を咲かせたままの森女さんに抱かれての坐死でした。





 甦れ今少年の春の夢   仁


 残余の生に花や咲かせん



 真似なれど空を脱ければ春回る   旅仁


 銀河の外に空の眼置きぬ



 桜吹雪を通り抜けてきただけで
 体中に桜の精が住み込んだみたいだ
 花は咲き、咲いた花は散る
 この清々しさを詩いあげたいものだね
 今にこの空の花を生きるさ   五行詩tw1102





夢閨の章162その二
★ 一休さんを遊ぶys2001

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寒哦秀句在三冬
酔後樽前盃酒重
枕上十年無夜雨
月沈長楽五更鐘


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寒哦秀句、三冬に在り、
酔後、樽前、盃酒重し。
枕上十年、夜雨無し、
月は沈む、長楽、五更の鐘。


【 仁訳 】
寒さと飢えの日々が詩情を駆り立て、
冬の終わりにいっぱい詩歌を詠ませてくれたよ。
淋しさは酒に耽り、酔いに任せるけれど、
心は醒めて、盃さえも重くなっていくよ。
夜な夜な淋しさに夢を追いつづけるけれど、
この十年そんな心を癒してくれるような情には巡り会えない。
月日は巡り巡っても、長楽の小唄を唄い、
ただただ母を恋しく思い忍ぶだけだよ。



 寒さも淋しさも独りで生きる自遊への関所だね
 この世に別れを惜しんでしこたま酔ってしまったけれど
 菩薩の情に耽る夢を忘れることはできないよ
 もう十年も夢観つづけてきたけれど
 結局母の胎内に帰る夢しか残らない   五行詩tw1103





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 飢えつつも秀句はいらず夏の星   仁


 一途に追うよ超人ビジョン



 淋しさは飢えの子のまま旱星   仁


 母を求めて嬰児に帰れ



 星涼しただ生きもうけ凡愚仁   仁


 嬰児のままに何時にも逝かん



 夢みるはただにすずしき夜の雨   仁


 遊行時空に星降る如し



 旱星菩薩の股間に抱かるる   仁


 かかる菩薩を念じて待ちぬ





 待つ念の肉を踊らす桜の夜   旅仁


 念が菩薩か菩薩現成



 溢れる情の命のままを

      愛と知りけり空の花   都々逸tw1105







フォト575『 待つ念の肉を踊らす桜の夜 』tw1104






★ 一休さんを遊ぶtw1104

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待つ念の肉を踊らす桜の夜

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